2017 信州(二日目・後半) |
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駅の下の方に下って来ました。
ひじょうに分かりにくいですが、上に僅かに線路の架線が見えてます。 |
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姨捨は古来景勝地として有名でした。 |
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そんなトコにあるまるで茶室みたいな雰囲気の寺が有名な長楽寺です。 |
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眼下に広がる棚田の一枚いち枚に月が映ることから「田毎の月」なんて呼ばれてますね。
ホンマに映るかどうかは知りませんけど。 |
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で、この小さな寺にやって来た理由もまた・・・・・・ |
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これですわ!懸崖造り!これは観音堂です。
ちなみに左にある巨石は「姨石」といって、このてっぺんからここから観月するのがそもそもの習わしのようです。 |
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何となく御守を買ってしまいました。 |
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お寺自体はまぁ、フツーの田舎の寺の雰囲気です。 |
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しかし古来より文人墨客から愛されただけあって、境内を埋め尽くすかのような歌碑の数々。
私が勝手に立てたりしたら叱られるのかな? |
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本堂にくっ付くこの観月殿も懸崖造り。
小さい寺なのに懸崖造りが2つもあるという贅沢さ。 |
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長楽寺、小粋で瀟洒な雰囲気はなるほど俳人好みな印象です。 |
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俳句やる人にとって、ここで句会を開くというのはスゴいステータスらしいですが、何となく分かったような気がしました。
まぁ、ペダンティックですけどね。 |
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次にやって来たのは、桑ノ原信号場。
後方の巨大な高架は長野自動車道です。 |
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ココもまた現存するスイッチバックで、線路がどこも錆びてないとこからするとそれなりの頻度で使用されてることが伺えます。
見事なシザースクロスですね。やっぱスイッチバックはコレ、コレですよ。 |
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画面左手前から右奥に向かってるのが本線。左上と右下に延びてるのが引上線です。
引上線が上がってってるように見えますが、これで水平。かなりの急勾配区間であることが分かります。 |
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ちなみに開設は昭和36年と比較的新しかったりします。
何はともあれ、これで篠ノ井線現存スイッチバックをコンプリート(笑)。 |
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さらにガーッと北上して走ってやって来たのは長野市北西の山中、虫倉山の登り口あたり。
あ、時間が押してきたのと、朝食がまだ重かったんで、昼食はコンビニの冷やし麺で済ませちゃいました。 |
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・・・・・・ガ~ン!通行止めやんけ!
いや、これまた懸崖造りの岩井堂観音を目指してたんですけどね。 |
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メゲてるヒマはありません。転んでもタダでは起きない私たち、すぐに近くの旧・御山里小学校へ。
ホント、GoogleMyMapを使うようになってからロスは確実に減りました。 |
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素晴らしく保存状態の良い廃校です。
廃校になったのは昭和53年とのことなので、もう40年くらい経ってるハズなのに、これはスゴい。 |
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今もイベント等で使われることがあるのか、内部もそれなりにキチンと手入れされてます。 |
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木造校舎ってホント、味わい深いモノの一つですよね。 |
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だからって、再利用して蕎麦屋とかパン屋にしちゃうケースが最近増えてますが、個人的にはこのようにそのまま残して欲しいと思います。 |
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雪深いこの地で、これだけの建物を維持して行くのはかなり大変だろうと思います。 |
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あら、また傾いてしまった。
結局写真撮る時に慌て過ぎなんでしょうね。 |
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おそらくは先生の宿直室だったんでしょうか、隠し小部屋みたいなのもあります。 |
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午後の陽が差し込む薄暗い教室。
焼酎・二階堂のCMにでも出て来そうなシチュエーション(笑)。 |
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もちろん撮影は敢行しましたが、もちろん荒らすようなことは一切してません。 |
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こんな剥き出しの電線で良く火事とかにならんかったもんだなぁ~、と感心します。 |
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行政も箱モノと道路にばっか金遣ってないで、こういった廃校ももっと積極的に文化財として保存した方が良いと思います。 |
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・・・・・・とガラにもなく真面目な感慨を抱いてしまいましたが、何はともあれ旧・御山里小学校、素晴らしい佇まいの廃校でした。 |
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ちょっと時間が押し気味になって来ました。
そのまま西進して休憩と土産購入を兼ねて「ぽかぽかランド・美麻」なる道の駅に立ち寄ります。 |
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ブルーベリーが美味そうだったので思わず購入。 |
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信濃大町が近いことが分かります。 |
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しっかし、夏の日曜日でこの客の入りで大丈夫なのか?
ハッキシ言って道の駅も粗製濫造になっちゃってますよね。 |
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ダメ押しのように、信濃大町から広津に抜ける途中の唐花見湿原に立ち寄ります。 |
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唐花見と書いて「からけみ」と読みます。 |
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鬱蒼と茂る林を抜けると・・・・・・ |
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お~!すんごく良い雰囲気ぢゃね!? |
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殆ど知られてないスポットだけあって、あまり俗化されておらず、広い湿原の中を何本か木道が通ってるだけ。 |
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この何も無さはスゴく気に入りました。
彼方で遠雷が鳴っています。 |
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興に乗って写真撮りまくってたら雷が近付いて来て、急に暗くなって来ました。
あっちゃぁ~・・・・・・今日も夕立っすか。 |
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慌ててクルマに戻り、今夜の宿に一直線。
何のこっちゃない、昨日の宿と大して離れてなかったりして。
これほどまでにクローズドなルートの旅行も珍しいかも。 |
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泊まるのは犀川に面した湯ノ沢鉱泉・「竹之内旅館」です。
当初、隣の湯ノ沢旅館に泊まろうと思ってたんですが、トイレの改修中とかで断られちったのでこっちにしました。 |
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ホンマ、一日中脱いだり着たり大忙しでスンマヘン。 |
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まぁ、ものすごく速いのは相変わらずですけどね(笑)。 |
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それにしてもここ、本当に温泉かどうかは不明です。
館内に成分表示等、温泉であることを示すものは一切見当たりませんでしたし。 |
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でもまぁ、混浴の内湯であれば良しとしときましょうや。
ちなみに窓から眺望は一切利きません。 |
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あっ!友愛看板の意味が判明!
「日本禁煙友愛会」なる団体だったんですな。調べてみると、日本最古の禁煙活動団体だそうです。 |
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ちなみにこの旅館、民宿と呼ぶには重厚だけど、旅館と呼ぶにはやや苦しいかな?ってな微妙さが良い感じ。 |
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やはり後方の掛軸は「信濃乃國」。
もぉマストアイテムと申せましょう。 |
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エラく白っぽくハイキーになってしまいました。 |
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外は猛烈な夕立になってます。
唐花見湿原出てすぐに雨が降り始め、いくつかの候補地もパスしたために結果的に旅館に着くのは結構早くなってしまいました。 |
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そんなこんなで部屋でウダウダしてるうちに夕食の時間。 |
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野沢菜の漬物。 |
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信州名産の林檎。 |
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信州人が大好きな塩イカの入った酢の物。 |
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岩魚の塩焼きはやや焦げ気味(笑)。 |
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信州サーモンと鯛の刺身。 |
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陶板焼きのタレ・・・・・・あ!肝心の本体を撮り忘れました(笑)。 |
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サービスで出されたおやき。
女将さんは盆に食べるナントカ饅頭だ、って説明してくれましたが、焼いてないだけでおやきと同じように思えました。ともあれ味噌茄子の具がひじょうに美味。 |
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そりゃぁ昨日に比べたら確かにメニューは貧弱ですけど、これで1泊2食たったの7,000円。
私たちはこれくらいで全然満足。 |
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根竹の味噌汁は何とサバの水煮缶で出汁を取ってます。
これが不思議と美味い。 |
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これが不思議と怖い(笑)。 |
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・・・・・・ってなカンジで完食!
こういう料理は食べてて疲れないのが吉。 |
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部屋でも呑んで、夕食でも呑んで、結構酔いました。 |
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あとはそのまま寝るだけです。
明日は東京方面に戻って行きながら何ヶ所か立ち寄ろうと思いますが、いよいよ台風もこちらに迫って来ています。 |
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